ことばの惑星通信 

人間ってなに?ことばってなに?生きるってなに?日々考えることを綴ります。

2020-01-01から1年間の記事一覧

なぜだかセンチメンタル ~音が思い出させる~

ネットの音楽配信をたまに聴く。 80年代の洋楽が好きなのでそれを中心に。 若い時に聴いた、好きだった音楽は歳を重ねると一時的に飽きてたりするときも あるけれど、たまに聴いてみると思いがけない世界に運んでくれる。 思い出すのです。 あの頃の自分。…

温又柔さんは日本で育ち住んでいる台湾人の作家。 この方の著作を読むのは2冊目。 この著作はエッセイ。 自身の体験に基づいてそのとき思ったこと、今考えることがつづられている。 母語と母国語は違う。 温さんは日本に2歳から住んでいる、温さんの周りで…

イエスの生涯

作家のブレイディみかこ氏が、遠藤周作作品の中で最も美しいと言っていたイエスキリスト3部作の中の1冊。私は好きな人が好き!と言ってる作品に興味がある。 だいたい感性が合うし。 イエスの生涯 (新潮文庫) 作者:周作, 遠藤 発売日: 1982/05/27 メディア: …

ことばで世界が交わりあう 真ん中の子どもたちを読んで

作家には海外で暮らす経験を持つ人が多いとなにかの記事で読んだ。 たしかに私の好きな作家に限ってもそういう体験を持つ人は多い。 古くは夏目漱石や森鴎外。 漱石はロンドンに留学してる最中に鬱になったとか。 ことばの問題、文化の違い、さまざまな違い…

子どもたちの階級闘争 ブロークンブリテンの無料託児所から

子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から 作者:ブレイディ みかこ 発売日: 2017/04/19 メディア: 単行本 ブレイディみかこ氏の著作、ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーを読んでこの作家を知った。 ぼくはイエローでホワイトで…

食べない生活 朝ごはん編

ここのところ朝ごはんを食べない。 正確には、まったくおなかに入れないのではなくて、私が朝取っているのは 豆乳と甘酒を混ぜて温めたもの一杯。 ときどき、豆乳ヨーグルトに麻の実ナッツと蜂蜜混ぜて食べたりそれだけ。 前の日の晩の食事によってはなにも…

人恋しさは

なにしろずっと引きこもり生活みたいなもので 出て歩くというのはスーパーに行くのと、犬の散歩だけ。 電車にも長らく乗ってなくて、かっこいい春のコートを新調したのに 結局この春は着なくて終わりそうだ。 人としゃべってるかっていうと、家族とはよく話…

Big issue と出会う

昔、自分もホームレスになるかもしれないと考えたことがあって それがとても恐ろしい想像で、なんだか急に悲しくなって でもなるかもしれないという不安に襲われていたことがあった。 今でもそれは時折頭を過る。 あの駅の隅で寝ているのがいつか自分かもし…

罪滅ぼし

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、あらゆることが自粛で、 引きこもり生活を余儀なくされている、というより楽しんでる。 とにかく前代未聞の事態が世界を襲っているわけで、まして日々深刻になっていく 世界の現状を見ていると自分が住んでるこの国…

プルーフオブヘブン 彼方と此方、宇宙は今ここにあるということ

あなたは死後の世界を信じますか?というと、なんだか怪しいなにかのお誘いみたいに警戒してしまうけれど、でも考えたらこれほどわからないことはなく、またこれほど知りたいと欲することもなく、またこれほど科学が否定するものもない。 科学者という人ほど…

わたしは何者であるかというヴィジョン

森田真生さんのゼミに参加。 森田さんは独立研究者を名乗る数学者。 著作も何冊か出されてる。 大学などに所属せず、研究活動を行う傍ら、 全国各地で「数学の演奏会」や「大人のための数学講座」といったイベントを行っている。 著作を何冊か読んだり、ネッ…

それはただの人形だけど~メキシコの思い出~

6年前、メキシコでホームステイをした。 約2週間。 私を受け入れてくれた家族は私より1歳上のホストマザーとそのご主人、そして娘が3人に、孫が2人。 犬が4匹。 家族はみんなスペイン語だけを話す、だからコミュニケーションはスペイン語。 私自身はス…

私はなに?は、いろいろ変わる?

アイデンティティーってことばを自分事として考えたことがあまりなかった。 それは、たとえば海外で長く暮らす人であったり、親が国籍が違うとか、 または仕事に関係したことであったりとか。 どこか特別な状況の人たちが考えることであって、私のことととし…