ことばの惑星通信 

人間ってなに?ことばってなに?生きるってなに?日々考えることを綴ります。

Big issue と出会う

昔、自分もホームレスになるかもしれないと考えたことがあって

それがとても恐ろしい想像で、なんだか急に悲しくなって

でもなるかもしれないという不安に襲われていたことがあった。

今でもそれは時折頭を過る。

あの駅の隅で寝ているのがいつか自分かもしれないとか。

明日、そして10年後、もっと先どうなってるのかなんて誰にもわからない。

それは心配しすぎという人もあるけど、先のことはわからない、

そう思っておくほうが健全な気もする。

 

Big issueという雑誌を知った。

twitterでこの販売員の方がツィートしてたものを読んだ。

物乞いをしていた、恵んでもらったお金にお礼のことばを言うけれど

恥ずかしくて顔をあげることができなかったと。

あるとき、ある人にこのBig issueという雑誌があることを教えてもらう。

この雑誌を販売、その中の一部は販売者の収入になると。

そこでがんばって自立を目指す人たちがあるということを。

 

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

この映画でBig issueを知った人も多いそうだ、私はまだ観てないから観る!

 

そういえば、駅前で割と年配の男性が雑誌を掲げて売っているのを知ってる。

何度も通りがかったときにどんな雑誌なんだろうと思ってはいたけれど

売ってる男性がちょっと怖くて近づけなかった。

その雑誌がやばかったらどうすると思って。

エロ本とか。

でもふと見た雑誌の表紙はロックバンドのクィーンだったり、ハリウッド俳優だったり

して、ますます、ん?なんの雑誌?っていう興味を持ってた。

だからtwitterで読んで初めて、そうだったのか!それは興味ある!って思った。

 

 

そして駅前で見つけた、販売員の方。

雑誌を掲げているけれど、声出してお知らせしてたりしないので

やっぱりちょっと近づきがたい。

一度前を通ってからふと思い立ったように近づいてみた。

そして、「Big issueですか?」と聞いてみる。

その人はちょっと驚いたような感じだったけど、はいと答えてくれたので

「1冊ください」と購入。

350円。

100円玉3つと50円玉1つ。

おじさんの手に広げる。

その銀色がなぜか今も私の目に焼き付いてる。

 

雑誌の内容はとても面白い。

中でもこの雑誌で10年以上ぶりに再会した作家がいた!

タイの漫画家のウィスット・ポンニミットさん。

可愛らしい女の子の絵が印象的。

マムアンちゃんという漫画を連載されてるようだ。

タイ語も書いてる。

いろんな出会いがあるけれど、雑誌やネットを通してもアンテナ広げていれば

新しい世界がどんどん開かれていく。

私が望めば。

 

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