ことばの惑星通信 

人間ってなに?ことばってなに?生きるってなに?日々考えることを綴ります。

猫のように

猫のイヌ化という記事を読んだ。
犬は飼い主に懐くが、猫は家につくと昔からいうが、その猫がイヌっぽくなっていると。

どうも犬は節操もなく飼い主の人間に媚びるが、猫は毅然として常に孤高であるというそんなイメージがある。
犬には犬の理由があるがそれはここでは割愛。

実際、飼い主の家以外にも気楽に我が家のように過ごす猫もあるようで、どうしようもない浮気男みたいなもんだと。
その猫のイヌ化が最近の傾向なんだそうだ。
動物は食と生殖をコントロールされると家畜化していくという。
猫は犬と違って散歩に出ないから、家猫はその家の中以外に出られないのも最近のことで、だいたい野良猫もあまり見なくなった。

私の家の近所にはよく見る野良猫がいる。
食べ物には困っていないようでふくよかだ。
誰か餌を与える人がいるのだろう。
たまに見かけるといつも、頑張って生きてるね!とうれしくなる。

その猫が今朝我が家の駐車場に停めてあるスクーターの座席に座っていた。
朝日を浴びて暖かかったのだろう。
でも私の姿を見るとすぐ飛び降りた。
少し離れた場所で私を見ている。
私はひさびさに会ってうれしくて、おいで!と呼んだけどもちろんそばには来ない。

所詮野良猫、簡単には遊べないよねと諦めて家の中に入ろうとしたけど、ふと思い立ちもう一度呼んでみようと猫を追いかけてみた。
猫はいつのまにか20mほど先を歩いていた。
住宅街の道路を一匹で、しゃなりしゃなりと歩いている。
どこに向かうのか、振り返りもせず。